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井上久実設計室 井上 久美                          →建築家紹介に戻る
プロフィール
■事務所の略歴
2000年1月開設
1級建築士事務所:大阪府知事登録(イ)第18256号
1級建築士:大臣登録271990号

1967年 奈良県奈良市生まれ

1990年

大阪市立大学生活科学部住居学科卒業
1990〜1998年 株式会社大林組建築設計部勤務

1998〜1999年

ロンドン在住
2000年 井上久実設計室開設
2003年〜 摂南大学工学部建築学科非常勤講師
所属団体 大阪府建築士会会員

〒546-0041
大阪府大阪市東住吉区桑津2−6−15

井上久実設計室 井上 久美

敷地は3叉路の突き当たりにあり、東に向かって道路が伸びている。
かつては、路地に面して2軒の長屋があり、その路地を通して、さらに奥にある庭の木々が遠くからも望むことが出来た。
路地のイメージは継承され、白いレンガ敷の床となり、ピロティ〜中庭〜土間と空間的に変化しながら、敷地の奥まで到達する。
1階に路地と子世帯のアトリエ、2階に子世帯、3階に親世帯の居住スペース、4階に浴室と屋上テラスが配されている。
平面形を中庭に面するコの字型のワンルーム形式とし、中庭からの光は各部屋に拡散していく。
生活スタイルが異なるため、各世帯のスペースは基本的には独立している。しかし、4層吹抜けの中庭を介して響く話し声や足音を通して、お互いの気配が感じられる。また、1階アトリエ前の中庭を通って玄関に導くことで、各世帯がお互いの様子を伺えることにした。
中庭は様々な意味でこの家の中心であり、2つの世帯を繋ぐ役割を果たしている。
ファサードを特徴づけている杉の縦ルーバーは視線の制御と共に光の制御を行っている。昼の反射光はルーバー側面でバウンドし、柔らかい光となって室に充満する。朝。少し窓を開けると冷気と共に杉の仄かな香りが漂い、柔らかな朝日とともに目覚めを促してくれる。
 

井上久実設計室 井上 久美

敷地は開発途上の新興住宅地にあり、東に面して森が広がっている。
幼いころから自然に慣れ親しんできた施主は、森に接したこの土地を購入した。
まだ若い施主であったが、自分たちがこれから住む家に強いこだわりをもち、それを実現する為に建築家に依頼すると決めていた。ネットで選んだ建築家との面談は10人前後にも及んだ。最後に私の案と出会った。
施主からの要望は、森を生活に取り込みたいこと、3人のやんちゃな子供がのびのびと成長出来る住まいであること、陶芸ができる工房があること、そして薪ストーブを取り入れた生活を楽しみたい、ことであった。
はじめに、全ての部屋から森が見えるよう、森側の境界線に沿って扇型に部屋を配置した。それぞれの部屋は台形を成しており、また2階の3人の子供のスペースは、間仕切り無く連続した屋根の勾配を活かしたロフト形式とし、小さいながら広がりが感じられる。
つぎに、森と反対側には2層吹抜けのギャラリーを設け、各部屋を扇型にカーブしながら繋げた。
このギャラリーを通して、家族の声や薪ストーブのもたらす暖かさが家中に広がる。
何処にいても緑を感じ、家族の気配を感じる空間構成とした。
インテリアは構造材を表しとした。ローコストの為、床壁天井ともにベニヤ素地である。床のラワンベニヤは施主自らが柿渋を塗り、ギャラリーの床は施主がネットで探してきた本石である。
竣工して1ヶ月が経った。
子供達は以前と同じように元気に家中をかけまわり、おもちゃを広げて、新しい住まいを楽しんでいる。
子供の成長とともに、この家も少しずつ変わっていく事が楽しみである。

井上久実設計室 井上 久美

敷地は寝屋川南部の密集した住宅街にある。
水路によりデッドエンドとなった道路に面した20坪の敷地はほぼ三角形で、その長辺にあたる南側で幅2mの水路と接している。水路を挟んだ向かい側は、過密に立ち並ぶ住宅群の裏側であり、水路際まで立ち並ぶ姿は雑然さというよりも混沌さを感じる。
しかしながら、60歳を超えた施主夫婦はこの土地に愛着を持ち、終の住処として建替えを決意された。
このような周囲の環境からの静けさとプライバシーの確保と同時に自然(光・風)との関わり方がテーマとなった。
建物は北側隣地と東側道路に面したL字型平面とし、南側の水路に面して小さな三角形状の中庭を配した。水路に沿って設けられた建物と同じ高さの穴あき折板のスクリーンは、隣家からの視線を遮ると同時に光と風を柔らかく透過してくれる。また、夜には内部から漏れる光でスクリーン全体が光の壁として浮かび上がり、これまで闇であった水路に光を落としている。
内部は夫婦二人が過ごしやすいよう、また将来のバリアフリーも考慮した、ワンルームの空間とし、構造体である杉がそのまま表しとされ、ヒューマンスケールの小さな空間に木の香りが漂っている。
引退後のアウトドア生活を屋上で楽しみたいとの希望で屋上を使えるようにしている。屋上からは混沌とした周囲の景色が消え、大きく広がった空を見渡すことが出来る。
 

 
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